高知東クリニック

脳外科・内科 高知東クリニック│高知県南国市篠原161番4

医療コラム

2016年8月

手術で治せる認知症

認知症に対する関心が近年高まっています。よく知られているアルツハイマー病をはじめ、レビー小体型認知症、前頭側頭葉変性症、脳血管性認知症など、普段は聞き慣れない難しい名前の認知症がありますが、長く付き合いながらも、進行していく経過をたどります。

しかし、これら以外に、手術で改善が期待できる認知症があることをご存じでしょうか? 特に頭部外傷後1~4カ月で発症する頭蓋内出血として有名な慢性硬膜下血腫は、手術で治せる認知症の代表であり、劇的にぼけ症状の改善が見られることがあります。この慢性硬膜下血腫ほどではありませんが、ある種の水頭症(脳に水がたまる病態)には、水が頭蓋内にたまらないように手術をすることで、一定の認知症状改善が見られることがあります。また、比較的大きな脳腫瘍などで慢性的に頭蓋内の圧力が高くなっている場合には、この腫瘍を取り除くことで認知症状がある程度改善することがあり得ます。専門の医師に相談してみてください。

 

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