2017年2月
磁気共鳴画像装置(MRI)で映し出される大脳白質病変は脳の血流障害の一つです。急性期の脳梗塞などではありませんが、MRIの中のある種の画像で、白い色をした点状から斑状の病変として、病院の診察や脳ドックで指摘される方が数多くおられます。
通常の加齢でも普通に見られるものですが、高度の大脳白質病変を持っている方は脳卒中(脳梗塞、脳出血、くも膜下出血)や認知機能障害(いわゆる呆(ぼ)け)発症の確率が高くなることが分かっています。
この大脳白質病変は、肥満、糖尿病、高脂血症、高血圧、喫煙などとの関連があり、この治療、是正に留意することは当然必要です。特に高血圧との関連性が強く、適切に高血圧治療を行うことが大脳白質病変の発症及び悪化防止に役立ち、このことが脳卒中や認知機能障害の発症予防につながるのです。大脳白質病変は特にMRIで明瞭に見えるので、専門の医師に相談するといいでしょう。
© KOCHI EAST CLINIC. All Rights Reserved.