高知東クリニック

脳外科・内科 高知東クリニック│高知県南国市篠原161番4

医療コラム

2017年3月

頭部打撲 自己判断せず専門の医師に相談を

普段転倒したり誤って頭部を打撲することは、特に小児や高齢者ではよく経験されるでしょう。頭部打撲後、動けて飲んだり食べたりできるのでしたら、多くは問題ないもので放置しておいても大丈夫な場合がほとんどです。ただ少ないながら、頭蓋内出血や頭蓋骨骨折を負っている方々が含まれることも事実ですので確認が大切になります。

頭蓋骨骨折だけなら骨のずれが大きくない場合は、手や足のようにギプスや手術をすることはありません。頭蓋内出血がある場合は24時間以内であれば、元気そうでも念のため入院になりますし、それ以上時間がたって見つかった場合でも、コンピューター断層撮影装置(CT)などの画像によって経過を観察し、出血が消えるのを確認しておくことが大切です。以前お話ししましたが、1カ月以上たってから症状を起こす出血(慢性硬膜下血腫)もあります。頭を打ったら専門の医師に相談しておくとよいでしょう。

 

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