2017年5月
近年は医療の分化が進んでいます。中核病院などで、脳卒中や脳腫瘍などで入院治療を行い退院された場合、退院後のかかりつけ医として、救急指定外の地域の病院や診療所への通院を余儀なくされる場合が出てきました。この場合、何らかの症状が出たときにどちらの病院で診察加療を受けるべきかが問題になります。明確な場合分けは難しいのですが、同日急に発症した運動まひ、しびれ、目まい、意識障害、頭痛、けいれんに関しては、まずは救急指定病院での相談が良いと思います。救急指定外の病院の場合、画像機器の数や人員の関係で検査に時間がかかったり、診断後に救急病院への転送を要したりで、治療が後手に回る可能性があるからです。
脳梗塞では4、5時間以内でないと使用できない薬もあります。1日以上経過していれば、どちらの病院への相談でも良い場合が多いと思います。判断に迷えば、まずはかかりつけの病院に問い合わせるのも良いでしょう。
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