2017年10月
顔の一部が痛んだり(顔面痛)、ピクピク動いたり(顔面けいれん)、しびれたりする方がおられます。今回は顔の痛みについてお話しします。
顔面痛の場合、歯が悪い場合や副鼻腔(びくう)炎(蓄膿(ちくのう)症)、帯状疱疹(ほうしん)、がん、三叉(さんさ)神経痛などが考えられます。これらの中で、食べるときや歯磨きのとき、また話し始めなどに1カ所から放散するように非常に激烈な痛みが出現する場合は、三叉神経痛という病気の可能性が高いです。
三叉神経は痛みやしびれを感知する神経で、頭蓋内の深い位置でこの神経が血管や腫瘍などにより圧迫を受けると三叉神経痛を起こすのです。三叉神経痛の痛みは耐えがたい痛みですが、お薬を飲む、手術をする、放射線を当てるなど効果のある治療法があります。
三叉神経痛の患者さんは老若男女問わずおられます。まずは磁気共鳴画像装置(MRI)で検査を行い、三叉神経痛以外の病気を否定して診断し、治療を決めていくことになりますので、身近な専門の医師に相談してみましょう。
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