高知東クリニック

脳外科・内科 高知東クリニック│高知県南国市篠原161番4

医療コラム

2018年4月

脳動脈瘤はくも膜下出血の原因になります

脳動脈瘤(りゅう)とは 脳の動脈にできる瘤(こぶ)のことです。正常な脳の動脈に比べ壁が薄いため、破れて出血することがあります。脳の比較的大きな動脈にこの瘤が形成され、くも膜下腔(くう)という脳の隙間をこれら動脈が走っているので、瘤からの出血は、この隙間に沿って広がり、くも膜下出血と呼ばれています。

くも膜下出血を起こすと、脳へのダメージが大きく、死亡に至ることもあります。現代では、この脳動脈瘤に対する治療として①脳動脈瘤頸部(けいぶ)クリッピング(開頭手術:頭を切ります)と②脳動脈瘤コイル塞栓(そくせん)術(脳血管内手術:頭は切りません)の、大きく二つの治療方法があります。未出血のケースではおおむね5ミリ以上が治療適応とされます。施設により治療適応基準は若干異なります。①②とも有用な治療法であり、おのおの長所と短所があります。その多くはうまくいくのですが、やはり100%安全ということはありませんので、特に未出血のケースでは医師も患者さんも慎重な検討と判断を要します。

 

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