2018年8月
以前にも、専門の医師への定期受診の大切さをお話ししましたが、いまだに、退院してからは、何年も脳専門の医師には会っていないという方がたくさんおられます。
脳梗塞、脳出血、くも膜下出血、脳腫瘍など脳の病気を経験した方が、入院治療を終了し、めでたく退院でき、自宅に戻れることは、ご本人・ご家族にとって大きな喜びです。しかし、最近は医療の分化が進み、入院時に治療を担当した脳専門の医師への定期通院を継続できず、結局は専門外の医師にお薬を継続処方してもらっているというケースがどうしても多くなります。その事自体は、まったく問題ではありません。ただ、肝心なのは、そういうケースであっても、数カ月~1年など定期的に脳専門の医師の診察を受け、専門の医師が必要とする範囲で磁気共鳴画像装置(MRI)やコンピューター断層撮影(CT)で脳の状態の定期的評価を受けておくということです。
脳専門の医師への継続通院が不可能な場合には、脳の病気の再発は、専門外のかかりつけ医と、脳専門の医師との連携で防いでいくことが望ましいのです。
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