高知東クリニック

2018年9月

脳源性のめまい

めまいの相談で受診される方が毎日いらっしゃいます。ふらつきも含めると、起立性低血圧、高血圧、低血圧、良性発作性頭位変換性めまい、前庭神経炎、メニエール病、貧血、甲状腺機能低下症、心臓疾患など多くの原因がありえます。脳外科、耳鼻科、内科で相談される場合が多いと思います。

脳関連のめまいでは、脳腫瘍、脳出血、脳梗塞らが考えられますが、実際にはめまいの原因としては少数派です。しかしご存じのように、これら脳原性のめまいは放置すると致命的になることがあり危険です。当院にも、脳疾患を原因とするめまいの患者さまが来院されますが、磁気共鳴画像装置（MRI）によって画像的にほぼ確実に診断が可能です。脳疾患由来のめまいの否定という意味では、ＭＲＩ撮影は意義あるものと思われます。脳疾患からのめまいを確実に否定するにはMRI撮影が有効なのです。脳原性の目まいではないだろうと予想されたケースが脳梗塞であったということも経験しています。専門の医師に相談することをお勧めします。