2018年10月
群発頭痛とは、非常に激しい頭痛を生じる病気です。救急車を呼ぶ方もいるほどです。一定期間、頭痛を繰り返す(群発)ことが特徴で、千人に1人程度と、とてもまれな頭痛です。20~40歳代までの男性に多く発症し、アルコール摂取で頭痛が誘発されることもあります。頭痛は1~2時間、2週間~1、2カ月の間、連日のように続いた後、ぱたりと消え、半年から1年たつと再び頭痛発作が起こるなど周期性が特徴です。
群発頭痛の患者さまは、目玉をえぐられるような、針で目をぐりぐりかき回されるような、などと頭痛を表現し、耐え難い痛みに襲われています。そのためじっとしていられず、頭を柱に打ち付ける、声を発すなど、人格を変えてしまい興奮状態になる場合もあります。頭痛発作の間、結膜充血や涙、鼻詰まりや鼻水、眼瞼(がんけん)浮腫、顔面の汗や紅潮、耳詰まりなどが生じます。
治療は片頭痛治療薬の服薬や注射が一般的ですが、酸素吸入、神経ブロック療法が試されることもあります。専門の医師への相談が必要です。
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