2019年3月
聴力低下を自覚することはないでしょうか?その多くは耳鼻科で相談されています。単に年齢からくる治療効果が期待し難い難聴も多いのですが、中耳炎、突発性難聴、メニエール病なども知られており、聞き覚えのある方も多いでしょう。
今回お伝えしたいのは、一部の脳梗塞や脳出血でも聴力低下を来しうるということ。また一部の脳腫瘍でも聴力低下があり得るということです。脳梗塞や脳出血での聴力低下は突然に前触れなく発症します。ただ頻度的には多いものではありません。これに対して脳腫瘍、特に聴神経腫瘍は、聴神経から発生し、成長すると徐々に聴力低下を起こします。この腫瘍はある程度以上大きくなると、聴力を温存しつつ顔面神経まひを起こさずに手術することが難しくなります。
聴力低下を自覚しましたら、耳鼻科か脳外科でまずは相談してみましょう。
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