高知東クリニック

2019年6月

医療情報過多時代の迷走

近年、インターネットが普及し、テレビ、雑誌でもさまざまな医療情報があふれています。健康食品、サプリメントなどの広告を目にする機会も増えました。「飲んではいけない薬」や、「受けてはいけない手術」などというインパクトのある見出しで購入につなげようとする雑誌も見掛けます。どの情報が正しいのか、判断は簡単ではありません。

それらの中には、多くの医師が到底受け入れられない内容のものも数多くあります。これらの情報から、薬をやめたり変更したい方、手術方針であったところが民間療法への変更を希望する方など、医療現場ではさまざまな現象が起こります。専門家でない患者さまが、治療はこれでいいのだろうか？と戸惑うのは無理もないことです。

では、患者さまはどうすればいいのでしょうか？　個人的な意見ですが、結局は、自分と波長の合う、信頼できると思える医師を見つけること、これに尽きるのではないかと思っています。さもなければ、一生、迷走は続くことになります。