2020年1月
医療の分業化が進む中、せっかく脳卒中などの大病から回復して退院できても、急性期に担当した医師の継続診療を受け続けられないというケースが多くなってきました。医師の数も足りておらず、急性期担当医師が慢性期までをカバーしきれないという現状があります。
私が担当する脳外科疾患では、脳外科の中で担当医師が代わるという場合、専門の医師同士であればあまり問題はありません。これに対し急性期は脳外科医師で、退院後の担当医師は診療科が異なるという場合、医師同士の連携がより重要となります。後を受けた医師は、患者さまを脳外科専門の医師に数カ月から1年ごとなど、定期的に紹介するなどの配慮が必要だと考えます。また、急性期担当の脳外科医師が、自身や地域の脳外科への受診プランを盛り込んだ紹介を、あらかじめしておくことも望ましいでしょう。
脳疾患から退院後、脳外科専門の医師への受診を長期間していない患者さまがたくさんおられます。もしそのような状況でしたら、ぜひ勇気を持って脳外科受診をしてみてください。
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