2020年5月
連休明けに、脳血管障害(脳梗塞・脳出血含む)の方が複数受診されました。新型コロナウイルスに関わる不要不急の外出自粛で、不調を感じながら自宅で様子を見ていた方々です。
以前からある頭痛やしびれ、運動障害などとは異なり、突然に出現する症状は放置すると危険です。高度の頭痛、上下肢の運動障害やしびれ、言語障害、片目の視覚障害などについては、早めの受診が大切です。脳血管障害(脳卒中)は早期治療が非常に重要で、脳梗塞症状の場合は発症後4時間半以内にしか投与できない薬もあります。また、早期なら主幹動脈を閉塞させている血栓を、特殊なカテーテル付属器具を使用して取り除ける場合もありますが、時間経過が長いと不可能かつ無意味な医療手技となってしまいます。出血性病変でも同じことがいえます。
おかしいと自覚したとき、ご家族が気付いたとき、すぐ受診する決心がつかなくても、まずは電話でいいので病院に相談をしてみてください。
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