2020年10月
①顔面の一部がぴくぴく動く場合②顔面の片側が一部まひして表情が変わってしまう場合。これらは病態が違います。
①は顔面けいれんと呼ばれ、顔面神経が何かに圧迫され神経が興奮して起こります。ですから、この圧迫を取り除く手術を行うか、けいれんしている顔面筋にボトックス注射を行い、けいれんを抑える治療があります。ただし注射の場合は3カ月以上経過して効力が落ちると追加注射の継続を要します。
②は顔面神経まひと呼ばれ、脳梗塞・脳出血・脳腫瘍らにより起こる中枢性と、感染や外傷などにより起こることが多い末梢性に大別されます。中枢性は原因疾患の治療が必要ですが、末梢性は程度にもよりますが、内服や点滴、場合により顔面リハビリなどを行うことが多いでしょう。まれに手術という選択肢もあります。
①②とも中には治療を急ぐ場合もありますので、専門の医師にご相談ください。
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