高知東クリニック

2021年4月

睡眠時無呼吸症候群をご存じですか？

頭がすっきりしない、だるい、日中頭が回りにくい、ぼうっとして集中できない、昼間眠い、朝頭痛があるなどの症状は、脳外科クリニックでもよく耳にします。これらの症状に加え睡眠時にいびきを伴う場合に、睡眠時無呼吸症候群（SAS）という病気の方がおられます。10秒以上の無呼吸が1時間に5回以上ある場合はSASと考えられます。

脳卒中、心筋梗塞、高血圧、不整脈の発症率が高くなり、糖尿病悪化にもつながります。実際は夜間まともに寝ていないため、低酸素かつ高二酸化炭素となり症状が出ますが、ほとんどの方がSASであることに気が付きません。頻回に車を当てたり、交通事故となったお話から診断につながることもあります。

検査で診断可能です。対処法は手術、マウスピース、減量、横向き睡眠、夜間飲酒中止などですが、中等症以上で最も確実なのは機械装着睡眠の持続的陽圧呼吸法（CPAP）です。症状が劇的に改善するケースも見受けますので、まずはご相談を。