2022年6月
一般的に初夏から真夏の血圧は、血管が緩み低下する傾向にあります(動脈硬化を起こした血管では、さほどではない場合ももちろんあり得ます)。ちょうど良かった血圧がそれまでより低くなってしまうことがあります。この場合、脳に供給される血流が減りやすくなり、以前よりふらつくようになったり、転倒につながることもあります。
高血圧治療中の方で血圧が普段より低下し、そのような症状が出ている場合には、それぞれの患者さまの医学的状況と症状を考慮して、必要と考えられる時には、降圧剤の減量、変更、一時的中止を行うことがあります。ただし、降圧剤の調整は医師の管理下で患者さま同意の上、行われるべきです。患者さまの自己判断で行うと大変危険です。患者さまの医学的な状況から、たとえふらつきが出ていても、血圧を上昇させる方向の調整を行うと、リスクが高いと判断されるケースもあるからです。まずは担当医師と相談されることをお勧めします。
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