2022年9月
目まいの相談で受診される方が毎日います。医学的にふらつきは目まいと区別されますが、仮にふらつきも含めると、起立性低血圧、高血圧、低血圧、良性発作性頭位変換性めまい症、前庭神経炎、メニエール病、貧血、甲状腺機能低下症、心臓疾患など多くの原因があり得ます。脳関連の目まいでは、特に脳の後方下部の脳梗塞、脳出血、脳腫瘍らが考えられますが、実際の原因としては少数派であり、外来ではなかなかお目にかかりません。
しかし、頻度は少なくても、放置すると致命的になることがあり危険です。脳梗塞、脳出血、脳腫瘍が原因であれば、MRIによって、ほぼ確実に診断が可能です。脳卒中や脳腫瘍由来の目まいの否定という意味で、MRI撮影は意義があります。診察では脳原性の目まいではないだろうと予想されたケースが、画像撮影で実際には脳梗塞であったと判明する場合もまれにあります。専門の医師に相談することをお勧めします。
© KOCHI EAST CLINIC. All Rights Reserved.