2022年11月
「片頭痛持ちです」という方はたくさんいますが、実はその多くは片頭痛ではありません。よく経験する頭痛をなんでも片頭痛と呼ぶ傾向がありますが、医学的には脳の血管収縮後の血管拡張により引き起こされる頭痛のみを指し、それ以外は片頭痛ではありません。
片頭痛はとても強い頭痛で、頭痛時は仕事の継続や授業の継続受講も難しいでしょう。特徴として、頭痛発症からピーク到達までの時間が数十分までと短い、女性に多い、吐き気を伴う、家族に片頭痛持ちがいる、脈に一致した頭痛である、通常の鎮痛剤では非常に効果が薄い、頭痛時には光や音、においが苦手、動くと増悪するなどがあります。典型例では、光が見える、何かが飛ぶ、物の形がゆがむなどの前兆が見られます。
脳のMRIで脳腫瘍など脳病変を否定した上で、適切な薬剤を選択し頭痛を抑え、安心して生活できるように、ぜひ専門の医師に相談してみてください。
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